sifue's blog

プログラマな二児の父の日常 ポートフォリオは www.soichiro.org

愕然、若者ってこんな分類されてたのか…。

sifue2006-01-04

今日は、明日始発で横浜に向かって帰るため、早めの日記です。今日は朝10時に起きて正月休みの幸せを改めて感じ、昼から親と一緒にピザ作り。ピザを焼いたあと、研究室のおみやげを買いに、車を出して呉そごうまで行ってきました。それから、助手さんに好評だったカープソースもしっかり購入して、コンビニで郵送。あと、本屋で前から気になっていた本を購入し、早速読み終わりました。

三菱総研(MRI)で勤めていた方が独自の調査を国民に対して行い、新しい日本国民の階層化現象をレポートしたものでした。自分自身も、大学学部時代、渋谷センター街のマックでバイトしたり、恵比寿のオフィスで働いたり、いろいろな現場で過ごしてきて、このような階層感というものをうすうす感じては居たのですが、これを見てかなり実感しました。特に若者女性・若者男性を、以下のように5系統と4系統に分類したのはすごい…。

  1. お嫁系
    • 花のOLの後、寿退社したい。年収700万以上と結婚したい。厳しい男性の争奪戦。「頭が良くて将来性のある東大生なら結婚してもいい。」
  2. ミリオネーゼ系
    • 年収1000万以上の女性。上昇志向、頑張り志向。旅行、美容消費が大きい。高所得夫を持つ。「ハワイで子供をサマースクールに預けてゴルフしたい。」
  3. かまやつ女
    • 手に職をつけて自由に暮らしたい。専業主婦志向はなく、サブカルチャー好き。美容師やショップ店員、編集業など。「お金は普通に暮らしていけるぐらいで……」
  4. ギャル系
    • 渋谷の109前によくたむろ。外見とは裏腹に専業主婦志向が強い。高卒、高校中退、専門学校卒が主。親が比較的ブルーカラー。低収入男性と結婚して自身でパートもしている。「子供の教育とかはあまり考えない」
  5. 普通のOL系
    • 専業主婦志向はあるが、裕福な男性争奪戦に敗れて(もしくは戦線離脱)未婚。ギャルより知性的、だが美的センスはアーチストほどではない。自分探しと癒し、プチ自己表現に明け暮れる。女性の多数派。

すごい!!!、これは俺の実感と本当に一緒でした。あと男性の若者も分類わけされていて、

  1. ヤングエグゼクティブ系
    • 高所得志向で出世志向も強い従来型のビジネスマン。一流企業志向で商社、金融、IT系に多い。時節柄、外資系志向や起業家志向、独立志向も多い。結婚率が高く、妻には家事・育児に専念して欲しい割合がトップ。旅行・アウトドア・スポーツが好き。あたらしものやブランド好き。
  2. ロハス
    • スローライフ志向。比較的高学歴、高所得だが出世志向が弱い。ヤングエグゼクティブ系を教養がなくて、暑苦しい奴と内心軽蔑。ひとひねりしたそこそこの物を購入。会社外の人脈作り好き。ボランティア、自然に優しい活動、海外経験に興味有り。
  3. SPA!
    • 勤勉でもなく、仕事好きでもないが、フリーターのようなわけもなく仕事をするしかないので仕事をするタイプ。あまり高級な趣味はなく、サブカル好きで、オタクと言われない程度にオタク趣味を持つ。大都市圏出身者が多く、グラビアアイドルのような女の子が突然現れて結婚できないものかと妄想。「のんびり長期休暇を取って、早めにリタイアしたい。」
  4. フリーター
    • 全国400万人の規模で多く存在。自分らしく生きたい、好きな事を仕事にしたい、本当にやりたい事をやりたいといって、いつのまにか30代でフリーターになり焦りを感じている。衣食住すべてにお金をかけられないが、趣味にはお金を集中投下。「今の自分じゃよくないなって思い始めて…」

本当にこれらの分類、本当によく今の若者を表しています。あと、自分は比較的、ヤングエグゼクティブ系よりをめざしているのかなぁと思ったり。他の分類を目指す、とか、意志に関係なくそうである人も周りにはいてなんとも言えないところです。ただ、うちの大学には比較的ロハス系な人が多い気がします。
ただ、これらの分類のすごいところは、それぞれが他の階層に興味がなく、出会う機会もないため、日本社会の今までの中流階級の人たちがさらに上流・中流・下流とくっきり分かれて来てしまうところだと思います。この本ではそれらの階層化をくいとどめて、不平等感の少ない社会作りのための方法を提案していますが、なかなか難しい所なのかもしれません(以下の5提案)

  1. 下駄履き入試:親の収入による入試のハードル調節
  2. 東大学費無料化
  3. 大学授業インターネット化
  4. 地方から東京へ進学した場合の資金援助
  5. 上流には「ノブレス・オブリージュ」(高貴なるものの義務)を

あと、これらの階層化、元中流階級の分離を画すポイントは、現実世界における"コミュニケーション能力"だそうです。確かに、自分自身、これは深く痛感しました。やはりすごい人、できる!と感じる人はこのポイントだけがずば抜けているのだと思います。意志の高さが人を近づけ、チームワークがその人の能力を何倍にも高めているのだと思います。
もしかしたら、日本社会をよりよいものにするための要点は、

  • ひとりひとりのコミュニケーション能力をいかに高めるか、

そこにあるのかもしれません。
と、今日は長くなってしまいましたが、明日横浜に帰ります☆