sifue's blog

プログラマな二児の父の日常

切られる技術者と未来。

今日は研究室からの日記更新です。今日は午前に研究室へ行き、ピペット当番の前回の分の残りの洗浄と、2週間後に迫る文献紹介二報の残りの一報の決定を行いました。それから某コンサルファームの試験&説明会へ。
今日行った会社はなぜかグループディスカッションが先に行われるという不思議な会社で、今日の説明会&試験は結構少人数のものでした。その分、説明会の後ではプロジェクトの実際の話などを聞かせてもらえたりしました。ただ、そこでちょっとショッキングな会話があったのでその紹介です。
「最近、結構大きな製薬企業のクライアントさんのコンサルティングをする機会があってんだけど。そういう企業では、今まで技術開発の分野にコンサルティングのメスを入れるのはタブーだったんだよね。でも、うちの会社はどんどんそいういう普通はできないコンサルティングをやっていくんだよね。
みんな知らないかもしれないけど、製薬企業なんかには大勢の、「ガンのために一生研究し続けます」、とかって研究や開発やってる人が沢山いて、その人たちを切るのはタブーとされてきたわけ。
ただ、世界的に競争力を維持するためには、その研究者たちを切らなきゃ収益をあげられなくなってきちゃってて、そういう他に出来ないことをうちがやったりするんだよね。
まあ、そいういう人が切られる現場に行くと正直企業って大変だなぁって思うよ。」
と、こんな話を笑顔でしてくれたのは30代前半のコンサルタントの方だったのですが。正直、製薬企業の研究や開発に行くかもしれなかった自分には相当皮肉に聞こえました。うーん、世の中って厳しい…。
今現在、MOT(技術経営)なんて言葉が流行っているようですが、このような話を聞くと現状の企業の技術開発体制が、どんどん変化しスピードを上げていくこの資本主義経済にマッチしているのか?と首をかしげたくなってしまいます。その資本主義の最も進んだ米国では、大企業による時間のかかる消費者向け商品の技術開発は、特にエレクトロニクス部門や自動車部門ではもう生き残って行けてません。GEやPC部門を売却したIBMを見てもいろいろ感じる所がありますね。残ったグローバルな技術系企業は先端技術だけを扱う会社かITエンジニアリング、もしくアメリカにほとんど本体を持たない会社ばかり。こういうのを見ても技術経営というのは、なかなか難しいものなのかもしれないと思わされます。
ひとえに手に職をつけてエンジニアと言っても、新しい技術開発の手法の波に乗り、エンジニアの道を歩んでいける人しか生き残っていけないのかもしれません。また、そのようなシステムを作って行ける人が今社会に必要とされているのかもしれません。個人的には、企業が技術者をとある領域にだけ働かせ、とある領域のことだけを教えるのではなく、逆に広域的に徹底教育し、様々なジャンルで活躍できる人材に育てる事で、変化する技術開発の構造にも対応していけるのではと思うのですが、どうでしょうかね。