sifue's blog

プログラマな二児の父の日常 ポートフォリオは www.soichiro.org

生物は負のエントロピーを蓄える。

本日は妹に合わせてなんと朝7時に起床して、10時半ごろに研究室に行きました。なんと健康的な生活でしょう。今日は、前にやっていた不溶画分の透析の準備をして、最近なくなっていた試薬を全部作り直したりして、後はひたすらシュレーディンガーの「生命とは何か」を読み続けていました。夕方ごろ読み終えて、今日は何を思ったか6時に帰宅。このありえない時間の帰宅は相当心のリフレッシュになります。そして我が家で久しぶりにお好み焼きを作ったりして、今は相当くつろいじゃってます。ただ、文献紹介の準備は手付かずやばいです(苦笑)
あと、生命とは何かでとても面白い議論がありました。
「生物は負のエントロピーを生物を食べることで得なくてはならない」
この部分です。唯一この世の中の物質で、生物だけが原子レベル秩序だった構成をしています。そして、37℃という温度の中で維持されているにもかかわらず、エントロピーが増大して無秩序な状態になってしまわない。これはすごいことです。ダイアモンドでさえ振動と風化によって削られてしまいますが、ミトコンドリアの遺伝子配列は、数百万年以上の単位で維持されています。いやはや、量子化された生命の情報原子配列の維持能力というのは、本当にすごいものですね。
この本をよんでかなり哲学的に分子生物学の根本がどこにあるのかという事が見えてきた気がしています。