sifue's blog

プログラマな二児の父の日常

祖父が残したもの

今日は祖父の通夜で広島に戻ってきています。通夜には祖父の俳句関連でゆかりのあるお坊さんが来てくれて、祖父の師事した山口誓子の句で祖父の一生を表す相応しい句を読んでくれました。

海に出て
木枯帰る
ところなし

口で聞いたものなのですが、意味は、森を抜け大海原に吹き抜けてゆく木枯らしには、帰るところがないが、それでも気持ちよく海へ吹き出てゆく、というものでした。
祖父は福井に生まれて東京で若い時期を過ごし、満州で教師をしたあと、この広島にやってきました。97年間、決して後ろ向きになることなく駆け抜けた祖父の人生は、多くの人にこの俳句のような印象を与えたのではと思います。
最後にお坊さんは、歴史の1ページが確かにめくられたような気がました、と言っていました。ページをめくると前のページは見ることはできない、ただそのストーリーの流れは脈々と続いてゆきます。
最後に自分が18歳になった時に読んでくれた句を読んで終りにします。

二十一
世紀に迎ひ
梅は蕾持つ

確かに自分は次のページを受け渡されたのだと思います。祖父の顔は本当に安らかでした。