sifue's blog

プログラマな二児の父の日常

秩序だった情報を作るパワーが最も優れた商品となる。

googleに関しておもしろい記事を見つけました
Googleは広告会社か?
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50473074.html
ここで何が書いてあるのか簡単にまとめると「googleはただの広告会社の進化バージョンではない。石油の大もとを押さえるExxon Mobileと同じように、整理されたこの世の情報全ての大もとを押さえる企業になっている」ということです。
ちなみにここの議論では、人間とは負のエントロピーであるネゲントロピー(negentropy)を消費しながら生きるものであり、石油も情報も同じネゲントロピーであるとしています。そして今、世界一の価値をもつ石油会社であるExxon Mobile以上の価値を、情報の大元を押さえるGoogleが出そうとしていると書かれています。
といっても、まあ普通に聞いたらこんな話ちんぷんかんぷんですよね。
ただこの負のエントロピーとされるネゲントロピーの概念は、シュレーディンガーの「生命とは何か」という本の中に書かれてある事と全く同じなのです。ちなみにシュレーディンガーって波動方程式を考えた科学者ですね。
ちょっとここで簡単な説明を。まず、エントロピーとは「煩雑さ」のことです。言ってみれば家の散らかり具合とかです。そういうものはエントロピーの数値として表せます。
ちなみに「生命とは何か」の中では、生命とは原子レベルで秩序だった情報を維持しているものという説明されています。つまり、「無意味な煩雑さ」ではなく、原子レベルの「秩序だった情報」こそが生命の根元なのだと書かれています。そして、それ故に生命はその秩序を保つためにエネルギーを得たり、他の生命を食べたりしなくてはなりません。
ちなみにこの生命のすごさは以下のように説明できるでしょう。例えばダイアモンドでもどんな金属でも数千万年のうちに風化や振動によって完全に壊れてしまいます。しかしながら、人間のミトコンドリアの遺伝子配列は少なくとも6500万年の中でずっと維持され続けています。真核生物の部分で言えば数億年単位で保存されてきているわけです。これだけ長い間、秩序を維持出来る物質はこの世に生命しか存在していません。つまり秩序だった情報とは、生命の根元であり、生命は秩序だった情報を維持する最高のシステムであるということです。そして、生命はこの秩序だった情報を集め、維持するためにエネルギーを集めるなどの活動をしています。
こういう風に考えると、この秩序だった情報を表すネゲントロピーとは生命の根元を維持するために必要なもの、それと言えます。ネゲントロピーは生命の源なのです。それは、石油のようなエネルギーもそうであり、高度に秩序だった情報群もネゲントロピーなのです。
ここまで来るとGoogleの持つ人類に対しての姿勢が見えてきます。今、googleはその全ての情報を押さえ、支配下に置こうとしています。これは、圧倒的なネゲントロピーを市場に供給するビジネスなのです。こう考えれば、googleがいかに大きな事をやろうとしているのかが見えてきますね。
これからのビジネスでは、この秩序だった情報やモノをつくるパワー、「ネゲントロピー」は一つのキーワードになる気がします。秩序だった情報やモノ、そしてそれを維持・作成するエネルギーが、最も根元的な商品になっていくでしょう。そして、その質・量・スピードで競争していくことになるのではないでしょうか。
加えて高度に情報が整理された世界では、現在の貨幣も必要なくなるかもしれません。つまり、世界中の全ての人たちとサービスやモノを直接交換できるようになるシステムができるのではないかと思います。そうなるとそこに媒介するお金はリアルなものでなくてもよくなりますね。今やアフリカの青年がGoogleのAd senseでドル建てで広告収入を得られる時代ですから、そんな未来も遠くないのかもしれません。ネゲントロピー、これはいいキーワードです。