PS3をパソコンとして売れなかったSONYは5000億円の投資を回収できるのか。

久夛良木氏を見放したソニーの迷走
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20061110/113488/
ＰＳ３、２日間で８万８４００台
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20313967,00.htm?ref=rss
このPS3のために開発された半導体cell、なんとこの開発のために東芝とIBMでソニーは5000億円も投資していたりします。「久夛良木氏を見放したソニーの迷走」にも書いてありますが（会員でないと読めない）、あまりにその回収の見通しが甘すぎます。PS3はコンピューターとしては激安でMacMini級なのですが、ゲーム機としてはあまりにも高い値段設定。明らかにマーケティングとプロモーションのミスとしか言えない状況にあります。
なぜ家庭向けのトータルデジタルライフコンピューターをコアゲーマー向けゲーム機にしてしまったのでしょうか。半導体レーザーの開発の失敗で量産が追いつかなかったことはおいて置いたとしても、ゲーム機としてWiiやXbox360と戦うのは無謀すぎます。Xbox360でさえ良心的な価格設定と高い画像処理能力のおかげで9月末までに全世界で600万台売り上げているというのに。
そもそもPS3はコアゲーマー向けゲーム機にするにしても、テレビも解像度の高いものを用意せねばならず、さまざまなオプションを付けて買い、ソフトウエアも買っちゃうと、DellやAppleのノートPCがゲーム付きで買えてしまいます。個人的にはPS2ソフトとの互換性に関する問題やコントローラーがUSBでそのまま使えないところも凹むところです。
今までにない分野を開拓しようとしたのが裏目に出て中途半端なターゲット設定になってしまったこのSonyのPS3は、これからどこに行ってしまうのでしょうか…。やはり会社が大きくなりすぎて、いろいろな部門の思惑のせいで良い戦略が立てれらなくなってしまっているんでしょうかね。シリコンミュージックプレーヤーにもSonyが音楽部門を持っているために出遅れてしまったということもありましたし。
バッテリー問題もこのPS3もポータブルミュージックプレイヤーも、ブラビア以外はあまりに見通しが暗いところですが、またいい商品を出してほしい所です。
追伸
この週末、すき焼きをやったり中学のころの友人が泊まりに来てホルモン焼きをやったり飲みまくりの不摂生が続いた結果、今日熱が出る大風邪を引いてしまいました。しっかり横になって治そうと思います。