sifue's blog

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残業制がどれだけ労働意欲を奪うか。

最近話題のホワイトカラーエグゼンプション(ホワイトカラー労働者に対する労働時間規制を適用免除(exempt)すること、またはその制度)に関してです。とりあえずウィキペディアを読んでみると、かなり制度の導入に対するネガティブな情報がいっぱい読み取れます。ブログや2chのコメントなんかを見ると、「残業代が出ないことで、時間にかかわらず働かせられる」「過労死する、家族養えない」なんかのコメントが多いですね。
自分自身の残業代に関するイメージですが、これとは逆に良いイメージがありません。それはなぜかというとアルバイトばっかりしていた時代の嫌な思い出があるからです。
その職場には自分と同じアルバイトの立場の、お世辞にも良く働けるとは言えない人がいました。案の定、彼は自分と同じ仕事をするのに余分に時間がかかる事がよくありました。しかし、にも関わらず彼にはその超過した残業の時給が出ていたのです。本当だったら昼12時までに終わる作業が終わらず、彼の場合昼の13時、14時まで平気に時間がかかるのです。ちなみにその職場では作業が超過した場合は3時間までだったら残業をして良いことになっており、本来12時終わるスケジュールになっていようとなかろうと超過した分の時給が発生するわけです。さらにイラっと来るのはそんな彼が失敗したり、やり残した仕事は自分に回ってくるという点でした。こんなに彼の尻拭いをしながらも多くの仕事をこなす自分がなぜ、給与は彼より低いのか…。まあアルバイトという立場であるので文句は言えませんが、その状況に苛立って自分はその職場で一次的に働くのをやめました。結果、現場が回らなくなったようで、1ヵ月後そこのマネージャーからお願いだから戻ってきてと頼まれて現場復帰したのですが、もうそこには彼の姿はもうありませんでした。
 結局、相当単純で画一化されたような仕事でない限り、時間給制度の残業というのはこのような不満を生むことが非常に多いのではないかと思います。下手に時給制を導入するよりは、常に給与や時給を見直しながらも時間は固定とした方が、その雇っている会社にとっても個人にとっても負担が少なく、メリットが大きいように思えます。
 まあ、よくよくウィキペディアを読んでみると、もうすでにアメリカ・ドイツ・フランス・イギリスでは導入されているシステムであり、導入に反対!反対!というのもなんだかなぁという気もしますが、そこら辺には政治的な意図があるようですね。まあそこらへんに触れません。
 自分的には残業することが当たり前の会社よりは、残業しないで時間内にしっかりと仕事をこなし、仕事をしないときはしっかりと休んで仕事の質を上げるというスタイルの方があっている気がします。それに、普段残業をしないことでいざというときにその時間を切り札として使えますしね。全力で仕事をするということのなかに、しっかり休むということも含まれていると自分自身は考えています。残業するのが当たり前になっていることほど過酷な職場環境はないんじゃないでしょうか。