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sifue's blog

プログラマな二児の父の日常

FF13をクリアして二週間経っての感想

FFシリーズを2,9,11を除いてやってきた自分ですが、今回の感想を端的に述べると「残念でならない」の一言につきます。
点数で言うと60点ぐらいでしょうか。確かにグラフィックと音楽はハンパないクオリティです。浜渦さんの楽曲も良い。間違いなく過去の作品を凌駕しています。
しかし、

  • 世界観とシナリオのチグハグ感
  • ゲームバランスの悪さ
  • 思考させる熱中要素の少なさ


これらが完全に尾を引っ張ってます。

  • 世界観とシナリオのチグハグ感

まず世界観とシナリオについてですが、設定で世界観の大風呂敷をひいているにも関わらず、圧倒的に細部の作り込みに対して甘さを感じます。
コクーン内にもいろいろな人の立場、街、文化がある訳で、そういうものにフォーカスしてもよかったのに、実際は街で少し人の話を聞くぐらいでほぼ無視。また、グラン=パルスの動物の生態、先住民族の文化、ファルシの成り立ちや対話などまだまだフォーカスすべきことが沢山あるはずなのにこれもほぼ無視。冥碑についても、バラバラな個の話、どうでもいいし覚えてもゲーム内で役に立たない内容で、世界観から感じる関連やダイナミズムもなかったりで残念すぎました。デージンタワーや各廃墟などもメインシナリオ内では目的不明で、やり捨て感がしてしまいます。
シナリオも、主人公たちからの一方的な描かれ方がされており、ちょっと期待の持てたシドや騎兵隊たりの話もすごく急展開で流されていました。とにかく敵やライバルが本当にパッとせず、その哲学やキャラのいい加減さのせいで、シナリオ全体が浅くなっています。シドの意味不明な理由付けは本当にやっつけすぎです。あと一度しか会っておらず、紹介もない敵キャラの名前とか主人公たちが話していたりと、なんか雰囲気もチグハグ。そういうチェックしてるのか疑問に思ってしまいます。
シナリオを作った人が、愛情と責任と権限を持って全体を監修して、作り込みをしてない感がしてそれがにじみ出ているのが悲しい所でした。

  • ゲームバランスの悪さ

ゲームバランスの悪さは、最初がだるく最後は難しすぎる、これにつきます。どうせなら、ゲーム難度をプレイの最初に設定させた方がよかったのではと思います。
最初のだるさが本当にトラウマになるほどだるい。また、教育期間が長いのも辛いところでした。
逆に最後の方は突然、細かい操作を要求されはじめ、指数関数的に難しくする所が、リリース前に指摘受けて急に難しくした感出ていて、それがまた残念でした。

  • 思考させる熱中要素の少なさ

今回のFFは、ユーザーが戦略を考えカスタマイズする部分、各プレイヤーの差異になるような部分がかなり削られているように感じました。
初心者に優しくするためにそうなったのでしょうが、オプティマもパーティ編成もクリスタリウムの成長のさせ方もだれが考えても大体同じになってしまいます。
攻略サイトを見て、こんなプレイの方法があるんだ!と驚かされることもなく。
結局攻略、装備の設定、成長のさせ方自体があんまり頭を使わず進められたりするので、まるでパチスロをずっとやっているような感覚になってしまいます。自分的には詰むような成長ルートも、緊張感を与えるためにあっても良いのではと思います。比較的戦略要素の少ないFF10ですらフレンドスフィアなどの使い方はかなり緊張感のあるものでした。
作業ゲー感、というのでしょうか…。おそらく、開発者の中でも攻略法はいろいろあるよ、という風にはなっていないのではないでしょうか。現場の人は気付いていたはず。そういう部分に、残念ながら愛情不足を感じざるをえません。そういう意味では、FF12ガンビットの方が数段秀逸だったように思います。



全体を総括してですが、結局、あまりに社運をかけた巨大プロジェクト過ぎてゲームの出来に誰も突っ込めなかったためにこんな風になってしまったのではないかと思ってしました。
こういう、ゲームのような商品はもしかしたら暴君プロデューサーがこだわり抜いて作ったものの方がいいのかもしれません。
最近、スクエニの巨大プロジェクト有名タイトルは、うーん、と思わされるものが多いですが、今回のことを教訓にして、次回作では頑張ってもらいたいところ。


追伸
ちなみにクリア後のやり込みは、気力の限界で断念しました。PS3では、ダウンロードできるゲーム内のPodcastでも聞きながらMGS4でもやり込もうかなと思います。もしかしたら、自分の感性とFFがずれてきたのかもしれません。うーむ。