sifue's blog

プログラマな二児の父の日常 ポートフォリオは www.soichiro.org

夕凪の街 桜の国のはなし。

今日8月6日は、いわゆる原爆の日でした。広島に住んでた頃は毎回8時15分に黙祷をしていましたね。自分の中では原爆の日が来るたび何か暗い記憶のようなものが沸きあがってきます。
比治山公園放射線影響研究所(元ABCC)の暗くひんやりとした室内」
はだしのゲンに出てくる皮がべろんべろんにただれ落ちた人の叫び」
そんなものが、平和記念公園とか原爆ドームよりも自分の中には呼び起こされます。小学生の頃は、ただこれらを恐れていた気がします。
核兵器を使った後が想像できるのか、それだけが核戦争を止める一つの方法なのかもしれません。ただ、その想像は未だにいろんな人を苦しめているとは思うのですが…。
原爆関連のマンガで自分がオススメのマンガがあります。

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

核兵器が起こす物理的な破壊よりも、心に残る精神的な破壊がどれだけ伝播してゆくのかというのを考えさせられる感動的一冊です。一応原爆2世3世のことが触れられているのですが、現在自分の遺伝子工学関連の知識から考えてみるに、原爆の影響は絶対2世には理論上出ないはずなのです。それは、子どもの代は傷ついた遺伝子はヘテロになるからで、親戚同士で結婚とかしない限り放射線の影響はでません。遺伝子の傷つき方も相当激しく傷ついているとすれば優性遺伝になってくる可能性も低く、近親相姦しなければ3世への影響もないはずなのです。
にもかかわらず、一度傷ついた人の心は理論や実際だけで割り切れるものではないのかもしれません。