sifue's blog

プログラマな二児の父の日常 ポートフォリオは www.soichiro.org

性格は、自分と他人との関係性で語れるもの

sifue2005-08-06

またまた久しぶりの投稿です。最近、忙しいながらも研究室に学生団体に非常に楽しく活動しています。

今日お話しするのは、自分自身の性格を知り、活用するという事に関してです。チームで何らかのプロジェクトを進める、国際交流をする、有意義なコミュニケーションを行うなどどういった場面であっても、自分の性格と相手の性格の関連性などを良く理解していると、これらのことを非常に楽しく、問題なく進めることができます。
最近いろいろなサイトがあって、自己分析をやってくれるCGIを提供しているWEBサイトで、簡単に自分の性格判断ができます。

有名なものに、
・タイプ別性格判断(マイヤーズ・ブリッグズ・タイプ指標-MBTI)
http://www32.ocn.ne.jp/~emina/
エニアグラム無料診断
http://shining.main.jp/eniatest.html
キャラミル研究所
http://www.charamil.com/
・エコグラム 性格診断
http://www.f5.dion.ne.jp/~with/egoguramunoheya.htm
が、あります。

さすがに、今まで様々な心理学や精神医学的なアプローチなどが学問的にされてきているだけあって、これらの性格診断はかなり的を得ています。
ただ、これらで自分の性格を知っただけで、これを活用する事ができるのでしょうか。実はそういうわけではありません。この性格判断、確かに非常に的を得てはいるのですが、本当に重要なのは、このように自分の性格が判断されているときにどのようなアクションを行う事が他人との関係性を良くするかという事について、良く知り、活用する事であると考えています。
では、実際にどうして行けば良いのでしょうか。答えは、自分の性格を理解し、相手の性格も理解し、そのモデルとなる良い関係性としてどのようなものがあるかという事を良く知り、経験をつむという事にあります。
モチベーションエンジニアリングの中でも、社会だとか組織だとかは、実際には性格を持った個々の人で構成されているのではなく、人と人との関連性で構成されている、という事を言っていますが、まさにその通りです。重要なのは、一人一人の性格ではなく、その一人一人がどのような関係性を築くのかという事です。例えばここに5人で構成されるチームがあれば、そのチームで10本の関係性のパイプにより構成されているといえます。2人なら1本、3人なら3本、4人なら6本、8人なら28本という具合です。そしてこれらの関係性の状態により、そのチームの状態の良し悪しが決まってきます。
では、具体的にじゃあ自分のような性格の人は、あのようなタイプの人とどうすれば良い関係を築けるのか、自分のようなタイプにどういう風にされるとうれしいのか、そのような事を知りたくなります。
残念ながらそのような、実際の性格と性格との関係性に重きをおいて診断を行ってくれるWEBサイトというものはまだなく、代わりにオススメしたい本があります。

エニアグラムでパートナー探し
レニー バロン (著), エリザベス ウェイゲル (著), Renee Baron (原著), Elizabeth Wagele (原著), 田中 きよみ (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4393363760/250-8718256-2096206

この本では、
ただの性格診断に終わることなく、全ての性格同士をエニアグラムやマイヤーズ・ブリッグズ・タイプ指標に合せて、このタイプを好きになる理由、嫌いになる理由などを挙げています。さらに、付き合い方、支え方、など具体的なコミュニケーション例に合せて様々な解説がされています。非常に良い本なのですが、イマイチ訳が悪いのがたまに傷です。良く相性診断などがあったりしますが、この世に性格の相性はなく、付き合い方が違う人たちが沢山いる、様々な個性をもった人たちがいるという事を再認識させられる本でもあります。
そして、この本を元に、ぜひとも自分の親しい人とお互いの好きな所、嫌いなところなどを照らし合わせて話あって見ると良いかもしれません。お互いの相互理解にとって非常に良いきっかけとなってくれると思います。
最後に、これらの性格診断を元にコミュニケーション能力をもっとも高める方法は、この本のようなものに書かれている知識をひたすら覚えることではありません。やはり、良い人と人との関係性を築く人というのは、圧倒的に実践経験が多いのだと思います。ぜひ、このような本をきっかけに、人間関係をうまく気付き、日々を楽しいものにしていくということにぜひぜひ挑戦していってみてください。