http://www.page.sannet.ne.jp/myanagi/kisei.html
という講演会のまとめが、はてなブックマークにあがっていて、共感するところがありました。
日本人の異様にきれいさを追求する姿勢が、花粉症やその他アレルギー、アトピー、食中毒などの引き金になっているという話です。自分自身もそのようになるのは、この世界の真理なのではないかと思っています。グッドウィンの「DNAだけで生命は解けない」にもあるように、環境とともに生命というのは動的に遺伝子を変化させ、その発現系を環境最適化させてきました。そう考えたときに、ここ数十年間で人間におこっている病気というのは、やはりここ数十年間で人間が、本来の人間の生き方を変えてそれを無理に適用させてきた跳ね返りのように思います。
大腸菌や寄生虫から人間に有用なタンパク質が分泌されること、これは人間が他の共生生物と共に霊長類が6500万年前に誕生してからずっとそのシステムに最適化されて証でもあります。細胞にあるミトコンドリアでさえもともとは別の生物で、寄生生物なわけです。それに大して徹底的に除菌を行い、寄生虫を駆除し、植物を排して生きていくということが、6500万年の人類の歴史上この数十年が初めてのことだったのではないでしょうか。あらゆる除菌作用のある、洗剤類、石けん、シャンプーやリンス、食品添加物などなどはこの数十年の間に誕生したものばかりです。
そのような6500万年続いた生き方を突然変えれば、人類に影響があるのは当たり前です。今の生活スタイルに人類や環境が適合していくには数万年の時が必要かもしれません。
とはいえど、現代の徹底的な清潔を基調とした生き方を完全に排することは難しい側面もあります。現代人の宿命でもあります。ではどうしたら良いのかという話もありますが、個人的にはある程度汚さを許容した生き方や、土や植物を身近に置き生活する、また自然に触れる機会をもうける、そしてコンビニなどの防腐剤などの添加物が入った食べ物をさけるというのが重要なんじゃないかと思っています。
よく、ひどい花粉症やアトピーに悩む人たちが田舎生活をする中でそれが突然治るという話を聞いたりしますが、意外とそういうところに現代病を解く鍵があるのかもしれません。