ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる。
今日は朝からnano tech 2006のGETIのブースにてNASAやUCBerkeleyなどのナノデバイス、及びナノデバイスのバイオ応用などの説明を夕方までやって一日が終了しました。英語で自分の専門外の技術的な説明をするのは無理ですね(汗)あさってもいくのでもう少し勉強してから行きます。にしても今日もまだ微熱が下がりません…。怪しい病気でしょうか。
それはさておき、今日はかねてから読みたかった本を一冊読みました。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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この中でかなり自分の中で衝撃だったことを難点かまとめておきます。
- 大変化はゆっくりと、でも確実に社会をかえる
- ITがもたらす革命的要素は、「チープ革命」という世界中の誰しもがほぼタダで情報を発信し(ブログなど)、コンテンツを発信し、WEB上でアプリケーションを利用するこの社会が知の世界秩序の再編成を行ってゆく。さらに、莫大な情報の中からすばらしいものを抽出する検索技術などが、既存のメディアを脅かすのは自明である。
- グーグル―知の世界を再編成する
- 世界の情報のすべてを整理しつくす。もし仮に世界政府というものがあるとすればそれがしなくてはならない事をするのがグーグル、という理念をグーグルは持っている。情報共有こそがスピードとパワーを生む、という新しい組織概念。インターネットの「こちら側(ユーザー側)」と「あちら側(ネット上)」のあちら側にすべてのシステムを作りそれを無償で提供しようとしている。これが実現されればPCに取って変わる。グーグルアースなどはまだ序の口、最終的に世界のどこの何時何分で、誰がどうしてていたかという情報さえ整理し、提供しようという思想がグーグルにはある。
- ロングテールとWEB2.0
と、自分が軽くまとめるとこんな感じでしょうか。自分自身はITを駆使した徹底的な情報共有とその情報の玉石の仕分けシステムが、組織を圧倒的に強くするというところに強く共感しました。モチベーションエンジニアリングとこのようなITを駆使した徹底的で合理的な情報共有のコラボレーションは新しい社会学や心理学の領域を作るかもしれないと思いました。非常に興味がありますね。加えて、ブログによる圧倒的多による情報発信とその中から人気のあるものを識別するテクノロジーが、既存の権威メディアのわずかな取材(圧倒的多による情報に比べて)による情報発信を、少しずつだが確実に侵食していくというところにも共感を覚えました。
本当によい本ですね。今後の新しいウェブによるパラダイムのシフトについてかなり優しい言葉で書かれており、これらをやろうとしている株式会社はてなの思想にも触れる事ができます。値段も安いので本当にオススメです。