I, newbie » 無能なひとたち
http://trombik.mine.nu/~cherry/w/index.php/2007/01/10/790/lusers
というエントリーにかなり共感しました。内容はたった14の箇条書きのものですが、自分が今までで会った数人のこういうタイプの人たちにかなり当てはまります。以下に引用します。
- 手順は文書化するけれど、その背景は文書化しない
- なんでも知っている
- が、その知識を使って結果を出せない
- 口は動くが手が動かない
- 口も手も動かない
- 懸案よりも目先の問題
- 失敗すると面倒なので、提案はしない
- 現状を変えようとする提案には徹底的に抵抗
- けちはつけられるが対案はない
- 旗振って実行できない
- 仕事が増えるので効率は上げたくない
- 口癖は「いそがしい」
- 「いつまでに」が言えない
- 「できない理由」は思いつくが「できる方法」がわからない
驚くほどに自分がそうだなと感じていた人たちに当てはまったので、久しぶりに感動したエントリーでした。こういう人たちと一緒に仕事をして一番感じるのは、一緒に仕事をする理由が「その仕事をしたい!」という所にないことでしょうか。つまり「やる気も根性も感じられない」のです。しかし、誰かのおもしろいアイディアを「でもー」とか「それはダメ」と論破することで、仕事をしたと言い張るかのように振舞います。見栄を張りたいがやる気はないと、この14箇条に当てはまるような「無能なひとたち」になってしまいます。
結局、彼らは仕事の成果を積み重ねることができず、誰かしらの創造性を破壊することが自分の価値だと思っています。そして自らの成果がないことを問い詰めると「自己嫌悪」や「被害妄想」めいた言い訳をしてしまうという感じです。
そういう人たちに出会った方はわかるかもしれませんが、そういう人とチームを組んで仕事をするのは非常に難しいです。ブレーンストーミングのような創造的で価値のある議論は絶対にできません。
結局のところ、こういう人たちの根本的原因を探っていくと何なのかというと「本当にやりたいことと今やっている仕事が違う」という所なのだと思います。解決方法としては3つあります。
- その人にはその現場を離れてもらう。
- その仕事に対してのやる気を引き出す。
- やる気も根性もなくてもできる仕事に専念してもらう。
以上3つなのではないかと思います。ちなみに、2番目のやる気を引き出す方法は、その人に魅力的な状況や成果報酬作り出しても根本的な解決にならないので注意が必要です。ただし一時しのぎとしては有効な方法ではあります。
楽しく仕事をする上で、このような人たちがチームのマジョリティーになってしまうと非常につらいです。解決する上で簡単なのは、チームの再編成か自らがそのチームから離れることという1番目の選択です。2番目の相手を変える方法は、かなりの時間と労力を裂く困難な方法であると言えます。3番目は、自分が上司や先輩、管理者ならば可能な手段でしょう。
なんにせよ、そういう人を見抜き、つまりその人の持っているやる気を推し量ってできるだけそういう人と最初から仕事をしないようにする事が重要なのかもしれません。つまりチーム全体としてのやる気があり、目的や目標のイメージが共有されていなければ、なかなか楽しく仕事ができません。
諸葛孔明の兵法にもありますが「できるかできないかは、どの方法をとるかではなく誰を起用するかでほぼ決まる」という言葉にあるように、やる気や意思の強さの重要性というのはこういう状況に面して初めてわかるものなんじゃないかなと思います。
あと、それに追加項目を加えたエントリーもある意味面白いです。また違った論点を追加しています。
Geekなぺーじ:「無能なひとたち」に追加
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2007/1/20