世の中一般にある大学生のサークルというものに対する認識がまた変わりました。世の中のコミュニティというのは概して同じような趣向やタイプ、教育や価値観を持った人たちが集う場所ですが、今まではサークルというなんだかなあなあで、お金も時間もかかる集まりという感じがしていたのです。
最近、世の中の大学生の流れとしては、サークルよりもバイトやインターンや学生団体という流れがマジョリティになりつつあるみたいです。自分が探してもなかなかなかった大学1年生の時から時代が変わったなぁと感じざるを得ません(苦笑、もう6年も前の話)。サークルみたいな集まりに比べて、後者の集まりは基本的に自分に成長なくばやる意義なし、みたいなアグレッシブさがあります。
自分の好きな教訓に、電通鬼十則という仕事に対する心持ちがあるのですが、まさにこういう後者に置ける心得を体言したものでしょう。
- 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
- 仕事とは、先手先手と働きか掛けていくことで、受け身でやるものではない。
- 大きな仕事と取組め! 小さな仕事は己を小さくする。
- 難しい仕事を狙え! そして成し遂げるところに進歩がある。
- 取組んだら放すな! 殺されても放すな! 目的を完遂するまでは...
- 周囲を引きずり回せ! 引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる。
- 計画を持て! 長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
- 自信を持て! 自信が無いから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらがない。
- 頭は常に全回転、八方に気を配って、一部の隙もあってはならぬ! サービスとはそのようなものだ。
- 摩擦を怖れるな! 摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。
たしかに、仕事に関して言えば、かなり良いことが書いてあります。しかし、こういう感性とは別のもので運営されるべきコミュニティもあるのだなと感じました。お金や時間に余裕のある時にしかできないものです。いわゆる競争合理社会といわれるようなものから一線を引き運営され、美と和、自己充足と共存とを目指すコミュニティ、そういったものです。それが大学生時代における同好会やサークルといったものなのかなと感じます。
最近、自分自身の中で結構大切にしているテーマに、バランスというものがあります。なかなか身に着けることのできないこの感覚ですが、ここにきてこういうサークルのようなコミュニティでしか養うことのできない感性が、人間を豊かにする一つの感性なのだなと感じるように思いました。
美しいと感じてそれで満足する心、達成感に重きを置く生き方とでもいうのでしょうか。最近失われつつあるものがそこに逆にあるのだと思います。時間もお金もなくて、ひたすら忙しい、そういう時こそ、働くから一つ距離をおいてこのような感性を楽しむ心を養う。これこそ本当の意味で豊かな人間の生き方なのかもしれません。ただ、どちらに偏っても人間は廃退してしまう傾向があるので、重要なのはそのバランスなのでしょう。というわけで、鬼十則をひっくり返してみました。
電通の”仕事に関する鬼十則”ではなく、しふーの”プライベートに関する10のお約束ごと”です。
- やりたいことがみつかるまでのんびりしよう。じぶんの思いつきをたいせつにしよう。
- いろんなひとのやっていることに便乗しよう。
- ちいさなことにも気をくばろう。ちいさな喜びをみつけよう。
- かんたんなことから試していこう、無理はしない、なしとげないのもひとつ。
- いろいろ試してみよう、自分にあわないものにであってもへこまない。むしろそれがわかったことをチャンスと思おう。
- みんなと協調しあって、よろこびをわかちあおう。
- じぶんの今やりたいことに忠実になろう。心から楽しもう。自分の感情にうそをつくのをやめよう。
- ひとを尊敬しよう、信頼しよう、笑顔を大切にしよう。そうすればみんなに愛される。
- あたらしいことをはじめるためには、こころの休息が必要なときもある。
- ひとに影響をうけることはよいこと。自分のなかに新しい感性をとりこんでいこう。
これらのバランス、メリハリをつけていければより楽しくやっていけるのかなと思っています。中途半端ではなく、両方ともバランスよく深めればよいですね。