最近よく思うことです。前のコラム(人種差別と同じなのか―人種専用の公共物の存在。)でも書きましたが、最近、歪んだ男女平等が進みすぎている気がします。
また似たような事件がありました、
桃太郎は反男女共同参画?北名古屋 女性の会が啓発劇収録
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20061201/lcl_____ach_____010.shtml
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/865990.html
すごいですよね。男女平等じゃない!と叫んだ人のせいで血税使って男女平等とうたって女の子版桃太郎まで作っちゃったようです。もっと良いお金の使い方を考えてもらいたいところです。たぶんここまで歪んだ男女平等が進んでいるのは、世界でも今までの人類史上でも、今の日本が初めてなんじゃなのかと思ってしまいます。
本題に戻りますが、果たして男女平等は社会を幸せにしているのでしょうか?
例えば、男女平等の弊害として言われている問題に、本当はくる筈だった第3次ベビーブームの存在があります。ベビーブームとは、第1回目は戦後すぐ、男性の戦地からの帰還や生活の安定によって持たされたベビーブームです。1947年から1950年の間に起こりました。そして団塊の世代というのはこの時期生まれた人たちのことですね。そして第二次ベビーブームは、この人たちによって引き起こされました。1971年から1974年の第二次ベビーブームです。ここで生まれた人たちは団塊ジュニアと呼ばれています。
そして幻の第3次ベビーブームは、この団塊ジュニアたちによって、1996年から1999年の間に引き起こされるはずでした…。しかし現実的には、この第3次ベビーブームは起こらなかったのです。人口の図をみればわかるのですが、もともと2回段のある釣鐘型の人口分布の、第3段目はできなかったのです。今後、仮想的に本来いるはずだったこのベビーブームの人たちを団塊三世と呼ばせてもらいます。
その結果何が起こっているのかというと、以下の問題。
最終的にこれらの問題が何を引き起こすかというと、労働者の不足は「移民労働者の流入」を手段として許さなければいけなくなります。現に社会には日系〜〜人という人たちを迎え入れる風潮が強くなってきました。
次に超高齢化社会と面倒を見る人の不在は、爆発的な「福祉向け税金の増大」を促します。そうなるとより税金を多く払わなくてはいけない優秀な人材は税金の安い国にどんどん流出していくことになりますね。
うーん、国家崩壊の危機です。
実はこれらの問題は何によって引き起こされたかというとその原因も大体わかっていて、
1985年 男女雇用機会均等法 (「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法律」)
なんだそうです。この法律が施行されてから結果的にではあるけど、出生率は、もともとあった1.7〜1.8から少しずつ下がって今の1.0とかそのあたりになってきたそうです。それまでは、ずっと長期的に1.7〜1.8で推移していたことを考えると、この法律が原因と考えるしかありません。
労働者を増やそうと男女平等にした結果、将来深刻な労働者不足に陥ることになるこの法律は、ある意味悪魔の法律かもしれません。
ちなみに国の方もこの歴史的政策の失敗に気づいて、今少子化対策としていろいろな法律を考えていますよね。独身税とかの導入もあるとかないとか…。でももし独身税が導入されると、独身女性がますます男性並みに働かなくてはならない世の中が到来しそうです。男性と同じ給料をもらう働く女性が、専業主夫の夫を養う過酷な社会が今の時代の揺り返しの未来にあるのではないでしょうか。
自分自身は、今の女性は「女としての幸せ」も「経済力やキャリア」も両方手に入れることのできる幸せな状況にあるとは思います。しかし、今だからこそ「女としての幸せ」に専念して生きるというのもあったもいいんじゃないかと思います。むしろ、そうすることが日本社会を結果的に救うことにもなりますね。
もともと男女雇用機会均等法が成立する前から、世の中にはすばらしい働く女性がいたわけですし、それを全ての女性に適応させてそれをマジョリティにするのも無意味です。非常に難しい問題ですが、この男女雇用均等法によって生じた社会のゆがみは、なんらかの形で人に返ってくるのではないかと思います。
追伸
実はこの男女雇用機会均等法ですが、もし今急発展している国で施行すると50年後にその国の成長をピタリと止めさせるパワーがあることが考えられます。ある意味海外に行って男女平等をうたうNPOとかの立ち上げを促したりするのは、なんともいえない活動なんじゃないでしょうか(苦笑)